簡単そうで意外と面倒なクルマのウォッシャー液交換

クルマのウォッシャー液を交換したことがある人は割と少数ではないでしょうか。自分もそのひとりです。

ウォッシャー液の使用量は状況によりけりですが、定期点検などのときに補充してもらえるので場合によっては自分で補充することもほとんどないかも知れません。

ただし補充ではなく ”交換” しようと思うと自分でやることになると思います。

ウォッシャー液にもいくつかの種類があるようですが、主に以下のようなものがあると思います。

  • 標準タイプ :洗浄成分のみで出来ているもの
  • 油膜除去タイプ :油膜除去成分が含まれていて、ガラスのぎらつきを取り除けるもの
  • 撥水タイプ :撥水成分が含まれていて、雨天時に雨粒をはじいて視界をクリアにしてくれるもの
  • 解氷タイプ :ガラス表面の氷や霜を解かしてくれるもの

それぞれ希釈して使うもの、原液で使うもがあり、希釈して使う場合使用環境(冬季の最低温度)に応じた希釈度を確認の上使用します(製品のパッケージ等に記載されています)。

また、それぞれにメリット、デメリットがあるので選ぶときはこの辺りをよく確認したうえで決定する必要があります。

補充(同じ製品を補充する場合)ならタンク内につぎ足すだけですが、違うタイプあるいは同じタイプでも違う製品に交換したい場合少し面倒なことになります。

それは一般的に以下の様な作業が必要なためです。

  1. ウォッシャータンク内を空にする
  2. ウォッシャー配管内を水で洗う
  3. 新しいウォッシャー液を入れる

やることはこれだけですが、注意点がいろいろとあるようです。注意点についてはクルマの取扱説明書、ウォッシャー液の使用方法、使用上の注意およびWebの情報を基に記載しています。

今回は下の写真のような標準タイプに交換することにしました(この商品を推奨しているわけではありません)。

クリアウォッシャー液外観

ウォッシャー液交換手順

下の写真はウォッシャータンク(白い容器)を撮影したものです。なお、このクルマのタンク容量は2Lです。

ウォッシャー液が残っている場合、灯油ポンプ(灯油が付着していないもの)で残りの液を排出する方法もあると思いますが、このクルマの場合投入口からタンクの底までが直線でないためこの方法は使えませんでした。

ウォッシャー液の残量が多かったため、残量が少なくなるまで待つことにしました(半年以上かかりました)。

パッソのウォッシャータンク

残量が少なくなったところでウォッシャー液を噴射して使い切ります。

注意点

バッテリーあがりさせないためにエンジンONで行います。また、噴射ポンプに負担がかからないよう一気に噴射せず何度かに分けて噴射します。

空になった後、空噴射をしないでください、ウォッシャーポンプの破損のおそれがあるようです。

ウォッシャーを噴射しているイラスト

使い切ったらノズルおよび配管内を洗浄するため水をタンクに入れます。水の量はどれくらい入れればいいのかよくわかりませんが、自分自身は500mLのペットボトル2本分を使いました(十分にきれいに洗ったペットボトルを使用しています)。

500mL 1本分ではまで前のウォッシャー液が残っている(若干泡立っている)ような気がしたので2本分使いました。

ウォッシャータンクのキャプ
この表示があるのがウォッシャー液のキャップです
ウォッシャータンクにペットボトルの水を注いでいる様子
キャップを開け水を注ぎます

水を噴射するときも一気に噴射せず何度かに分けて噴射しますが、このクルマの場合リアワイパーがあるためフロントだけでなくリア側にも噴射しリアワイパーの配管内に残ったウォッシャー液も洗い流します。

水による配管内の洗浄が終わったら、新しいウォッシャー液(前と違うもの)をウォッシャータンクに入れます。

注意点

このときエンジンを停止させて行ってください。あやまってエンジンなどにかかった場合出火のおそれがあります。

下の写真のようにじょうごを使うと液をこぼさずに入れられて安心だと思います。

じょうごを使ってウォッシャータンクにウォッシャー液を注いでいる様子
このウォッシャー液は原液で使用します

全量(2L)入れた状態が下の写真です。”FULL”のラインより少し下になりました。

ウォッシャー液を2L入れた後の液面の位置

タンクの注入口のフタを閉じ新しく入れたウォッシャー液が出るまで噴射しますが、おそらく先ほど水を噴射し終わった際、タンク内は空でも配管内には水が残っていると思われるため、ある程度噴射しないと水が残ったままになるので新しいウォッシャー液が出てくるまで多めに噴射する必要があるかも知れません。

リア側(リアワイパーがある場合)の方が配管が長くなるため、その分水の残量が多いと思われます。

製品に付属のシールを目につきやすい所に貼り、違うものを混合されないようにしておきます。

ウォッシャータンクのキャップに”混ぜないで”シールを張り付けた様子

以上でウォッシャー液の交換完了です。

おわりに

ウォッシャー液の交換は意外と面倒ですが、交換以降同じものを使用し続ければその後は補充するだけなので楽です。

補充用を用意しておけば少し減っているなと思ったら自分の都合のいいときに補充することが出来安心です。

今まで知りませんでしたがウォッシャー液の使用方法欄に”ウォッシャー液を噴射する時は、内外気切り替えスイッチを内気循環にして使用してください”とありました。クルマの取説には記載されていませんでした。

調べてみたところウォッシャー液はアルコール成分で出来ているため、噴射した際に気化したアルコールが車内には入ってくるからのようです。夏場のエアコン使用時以外はほぼ外気導入にしていますが、アルコールの匂いを感じたことはありません。

ボンネットを開け外気導入口がどのあたりか確認してみたところ下の写真の様になっていました。噴射口横の溝はクルマの右側には無いため、もしかしたらウォッシャー液が外気導入口側に流れないようにするための溝かも知れません。

パッソ ボンネット内の外気導入口
この記事を書いている人
ひとっさん

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