パソコンにUSB DACを繋いでみる。音は良くなるのか?

パソコンで音楽を聴くといまいち音が良くないなと感じることはないでしょうか。

普通にBGMとして聴くにはそこまで気にはなりませんが、じっくりヘッドホンやイヤホンで聴いてみると「うーん、どうなんだろう?」と思うことがあります。

パソコンはノイズが多いので音楽を聴くのには向かないなどといったWebの情報を目にすることがあります。

自分のマザーボードの場合オーディオ面がそれなりに強化されているためか、ノイズが気になることはないです。

下の写真に示すようにオーディオラインシールド、オーディオカバーにより電磁干渉対策がされており、音質対策として国産オーディオ・コンデンサが使用されています。オーディオチップは”S1220A”というものです。

ROG STRIX B550-F GAMING オーディオチップ周辺
マザーボードはASUS ROG STRIX B550-F GAMING(Socket AM4)

ノイズは気にらなくとも音質となるとオーディオ機器には敵わないと言わざるを得ません。

そこで、本格的なオーディオ機器に繋がなくとも、手軽に高音質に出来ないものかと調べていたところ ”USB DAC” にたどり着きました。

USB DAC はパソコンやスマホと繋いでスピーカーから出力しますが、多くの場合ヘッドホンアンプを内蔵しているようなのでヘッドホンやイヤホンで聴くこともできます。

スピーカーに出力する場合はそのスピーカーがアクティブスピーカー(アンプ搭載スピーカー)ならUSB DACから直接繋ぐことが出来、パッシブスピーカー(アンプが搭載されていないスピーカー)ならアンプが必要になります。

USB DAC アクティブスピーカーの接続
USB DAC パッシブスピーカーの接続

購入したUSB DACはiFi Audioの ”ZEN Air DAC” になります。

ZEN Air DAC 正面
ZEN Air DAC 裏側

パソコンとUSB DACを繋ぐためのUSBケーブル(TypeA to B)は同梱されていましたが、長さが約50cmと短かったため別途1mのものを購入しています。

ほかにRCAケーブルと5VのACアダプター(使用することが推奨されています)が必要です、これらは同梱されていません。

ACアダプター、USBケーブル、RCAケーブル

実際の配線は下の写真の様になります(スピーカーはONKYO GX-77M)。

ACアダプター、USBケーブル、RCAケーブルをDACに接続した様子

Windows PCの場合ドライバーのインストールが必要です(詳細はiFi Audio 公式ホームページのインストールマニュアルを参照します)。

ifi USB Audio Device Driverセットアップ完了画面
ドライバーセットアップ完了画面

実際に聴いてみる

音楽再生には”Music Center for PC”を使用し、出力先を” ASIO iFi Audio USB Device”(USB DAC有り) と”Realtek ASIO”(USB DAC無し)に切り替えながら聴き比べてみました。

Music Center 出力先選択画面

なお、出力先がASIO、WASAPI 排他の場合はイコライザー機能が使用できなくなります。

*ASIO、WASAPIの詳細はWebで調べてみて下さい。

Music Center イコライザー画面

試聴にはイヤホン(オーディオテクニカ CKR50)を使用しましたが、PCのオーディオ出力端子に接続すると音量が不足しているためアクティブスピーカーのPHONES端子に接続しBASS、TREBLEは中立の位置で行い、USB DAC側はヘッドホン端子に接続して行いました。

アクティブスピーカー オンキョー GX-77M 正面(L、R)
ONKYO GX-77M

聴き比べてみた感想は・・・(あくまでも個人の感想です)

正直最初はUSB DAC有り、無しの違いが全くわかりませんでした。

何度も何度も同じ曲を聴き比べているうちに、その違いに気付くことが出来ましたが、曲が替わるとまたわからなくなるといった感じです。

過去にはハイエンドには程遠いものの、そこそこのオーディオシステムを所有していたので音の違いに関しては少しはわかる方だとは思いますが(とは言っても素人です)、それでもわかりにくかったです。

音の違いを言葉で表すのは難しいですが、ボーカル、楽器それぞれの明瞭感が増す、あるいは音の輪郭および音の位置が少し明確になるといった感じです。

使用したイヤホンがエントリークラスだから仕方ないかも知れません、はっきりと聴き分けるにはある程度のクラスのイヤホン、ヘッドホンが必要なのかも知れません。

また、一般的にイヤホンよりもヘッドホンの方が聴き分けやすいかも知れません。

スピーカーに出力しての聴き比べもしてみましたが、イヤホンよりもさらにわかりにくく感じました。こちらもそれなりのクラスのスピーカーでそれなりの音量で聴かないと違いを感じにくいのだと思います。そのためにはそれに適したの試聴環境、住環境が必要なのかも知れません。

イヤホンで聴くよりスピーカーで聴いたほうがパワーに余裕があるためか間違いなく音がいいですが、USB DAC有り、無しの違いがよりわかるのはイヤホンの方でした。

今度それなりのヘッドホンを購入したらもう一度聴き比べてみたいと思います。

ゲーミングではどうなのか?

USB DAC によりゲーミング音がどうなるのかについても聞き比べてみました。

使用したイヤホンは final の VR3000 for Gaming です。

fimal VR300 for GamingをZEN Air DACに繋いだ状態
final VR3000 for Gaming

音楽のときと違ってこちらははっきりとした違いが感じられました。

どう違うのかというと、先ほどの”明瞭感が増す、音の輪郭および音の位置が明確になる”という表現がそのままゲーム内の音声、音に当てはまるといった感じです。

聴き比べのためにプレイしたゲームは”Battlefield 2042”ですが、プレー中の周りの味方兵士、敵兵士の声、足音、銃声が明確に聞こえ、その音の位置が実際の位置にかなり近くなりUSB DAC無しに比べてプレイしやすく感じました。自分の操作しているキャラクターについても同様です。

BF2042 スクリーンショット(マップ:スタジアム) 
Battlefield 2042

かなりクリアな音になるので一度この違いを経験すると元のUSB DAC無しの環境には戻れないです。

ただし、低音が少し抑えられているような印象を感じました。

なお、スピーカー出力では明確な違いを感じることは出来ませんでした(以上はあくまでも個人の感想です)。

おわりに

USB DACをPCに繋ぐことにより確かに音は良くなると思います。

USB DACの機種による違いまではわかりませんが、自分が購入したエントリークラスの”ZEN Air DAC”でもPCから直接出力するよりも、DACを通したほうが音は良くなると感じました。

ただし、スピーカーではそれなりのリスニング環境が必要だと思います。ある程度の音量で鳴らさないとわかりにくいと思いますが、かと言って周辺に騒音を漏らすわけにもいかないのでイヤホン、ヘッドホンで聞いたほうが違いは分かりやすいと思います。

より音にこだわるならそれ相応のイヤホン、ヘッドホンで聞いてこそUSB DACが効いてくるかもしれません。

あくまでも素人の意見です…

この記事を書いている人
ひとっさん

日々の暮らしや趣味を楽しむ中で行ったことで、役立ちそうなことやヒントになりそうなことを記事にしています。
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