2004年ごろからYahoo!BB ADSLサービスを利用してきましたが、”2023年8月31日をもってADSLサービスの提供を終了させていただきます”という案内の書類が届きました。
ADSL終了のアナウンスは以前から周知していましたが、具体的な日付けが知らされいよいよインターネット回線の変更をしなければならなくなりました。
都市部に居住しているわけではないので選択肢は限られています。
その限られた選択肢の中から諸事情を考慮した結果”SoftBank Air”を契約するに至りました。
2年ぐらい前は提供エリア外だったのですが現在は提供エリア内(ただし4G)となっていました。
SoftBank Airでは”Airターミナル”と呼ばれる機器を使用しますが、以前使用していたADSLや光回線のようにケーケーブでインターネットに繋ぐのではなく、電波でインターネットに繋ぐためAirターミナルの設置場所によっては電波の受信状況が変化することが予想されます(ここでの電波とは4G 、5Gの電波であり、Wi-Fiの電波ではありません)。
設置場所として推奨されているのは以下の場所です。
- 見通しの良い窓際に置く(床から30cm~80cm高い所に置く)
- 障害物(棚の中や水槽の近くなど)のない場所
- 壁から離して置く(他の電波が反射して届きやすいため)
*同じ周波数帯(2.4GHz帯や5GHz帯)を使用する機器の近くは、Wi-Fi通信の妨げになる可能性が高くなります。とくに2.4GHz帯は使わている機器が多くあります(電子レンジ、IHクッキングヒーター、コードレス電話、Bluetooth機器など)。4G、5Gとは周波数帯が異なってもこれらの機器の電波がWi-Fiに干渉する恐れがあります。
電波強度の確認方法
Airターミナルの受信電波確認方法は2通りあります(使用するのはAirターミナル5です)。
1.本体のランプの表示状態で確認する
ただし、この方法では3段階でしかわかりません。
2.Airターミナルの設定画面で確認する
より細かな電波強度はAirターミナルの設定画面を開くことで確認できます。
インターネットブラウザ(PC、スマホとも)のアドレスバーに”192.168.3.1”と入力するとセットアップ画面が開き、上部に電波強度が10段階のレベルメーターと”現在値”、”ピーク値”で表示されます。
この方法だとリアルタイムで確認できるため、Airターミナルを移動させスマホで電波受信レベルを確認しながら設置場所を探せて便利です。
実際に確認してみた結果
自宅において実際に以下の場所に置いてみて、電波状況を確認してみた結果がこれ↓です(4G通信での結果になります)。
周辺状況は山間部で家の裏が山の斜面になります。周辺の建物から離れており、少し高い位置に建っているため見晴らしは良い方だと思います。
設置場所①~⑥までの詳細は以下になります。
①玄関下駄箱の上
②1階の部屋の掃き出し窓の前(床置き)…窓の右側と左側の間を移動させて確認
③1階の部屋の壁の隅(床置き)
④2階の部屋の高窓の前
⑤2階の部屋の壁の隅(机上置き)
⑥2階の腰窓の前…窓の右側と左側の間を移動させて確認
*おそらく基地局(アンテナ)は腰窓、掃き出し窓の方角にあると思われます。
- 1階より2階の方が受信レベルが良い(数値で10ぐらいの差)
- 壁の隅であっても近くに窓があれば受信レベルにあまり影響はない(窓の大きさにもよるかも知れません)
- 高い位置の窓の前でも方角がずれていると受信レベルがそれほど変わらない
*ただし、周辺の建物などの環境によっては、このような結果になるとは限らないと思いますので1例と思ってください。
現在の設置場所は玄関下駄箱の上にしています(以前ADSLモデムを置いていた場所と同じ)。2階は夏場室温が30度台後半になるため(誰もいないとき)設置環境としてよくないと判断したからです。
よほど通信スピードに差があれば2階に設置することも検討したいと思いますが、それほどでもなければ機器(Airターミナル)への高温によるダメージが少ない所に置くほうが安心かも知れません。
おわりに
今回試してみた設置場所では電波の受信レベルで最大8(レベルメーターで1目盛り)の差しか出ませんでした。
一般的に言われている部屋の壁の隅と窓の前を比較しても、受信レベルに大差はありませんでした。
山に囲まれたところに住んでいるため、都市部のような高層ビルや高層マンションなどが存在するわけもなく、近所の家が隣接しているわけでもないのでこのような結果になったと思います。
最近は小さい窓の家を見かけることもありますが、その場合は部屋の壁の隅と窓の前でもう少し受信レベルに差が出るかもしれません。
推測にしかなりませんが、良好な受信レベルをキャッチするには基地局とAirターミナルの設置場所との間に電波の障害となる建物などがないことが一番の要因になるのではないでしょうか。