車の純正スピーカーを市販のスピーカーに交換して音質を向上させたいと思うことはないでしょうか。
ショップで交換してもらうのもいいですが、自分で出来るのなら自分でしたいと思う方もおられると思います。
今回、パッソ(M700系)の純正フロントスピーカーを市販のカスタムフィットスピーカーに交換してみました。自分自身クルマのスピーカー交換はこれが2回目です(人生で2回目)。
スピーカー交換そのものより、内張りパネルのはがし方などに不安がある方が多いのではないでしょうか。
前のクルマで1度経験していたのでどんなものかは理解していましたが、この車の場合割と簡単に内張りパネルをはがすことが出来ましたのでやってみて下さい(自己責任になりますけど)。
使用する工具
この作業に使用する工具は以下の通りです。
- 内張りはがし
- 内張りはがし(クリップが外せるタイプ)
- プラスドライバー#2
また、内張りパネルなどを外すときクリップがいくつか破損(又は白化)する可能性があるので、予備を購入しておくことをお勧めします。
予備のクリップとして購入したのは以下のものです(ゴムの薄いクッションはついていません)。
内張りパネルのはがし方
①先ず、ドア前側の三角のカバーを外します。
カバーの縁に指を引っ掛け手前に引き外していきますが、このとき後ろ側→前側の順でやったほうがやり易いと思います。
また前側が外れにくい場合カバーの下を指でつまみ、下側にスライドさせると外れ易いと思います。
カバー側にクリップが残ればいいのですが、実際どちらのやり方でも車体板金側にクリップが残ってしまいました。クリップが外せる内張りはがしでクリップを外し、カバーに嵌め直します(傷防止のためウエスなどを使うといいと思います)。
外したカバーの裏側は下の様になっています。
②ウィンドウ開閉スイッチなどがあるドアアームレストパネルを外します(内張りはがしが必要です)。
写真の様に内張りはがしが入りそうな隙間があるので、そこに内張りはがしを入れ、内張りはがしでカバーを少し持ち上げながらパネルを浮かせていきます。
パネルの手前より奥側の方が外しにくいと思いますが、内張りはがしを下の様に入れてパネルのツメを内側に入れるイメージで行えば外し易いです。
パネルのツメの位置は下の通りなので、この位置に内張りはがしを入れれば確実です。
パネルにコネクター(運転席側2つ、助手席側1つ)が接続されているのでこれを外します(コネクターはツメでロックされているのでロック部を押さえながら外します)。
③いよいよ内張りパネルを外します。
ドアハンドルと先ほど外したドアアームレストパネルのところにある合計3本のタッピングビスをドライバーで外します。
内張りパネルの周りに手を引っ掛けて手前に引っ張り、内張りパネルを固定しているクリップを1つずつ外していきます。
ドア前側に下のような切り欠きがあるので、ここから始めるとやり易いと思います。
内張りパネルを外した後、クリップが車体側に残る場合があるのでクリップが外せる内張りはがしで外し、内張りパネルに嵌め直します。黒色の薄いクッションがクリップに入れてあるので無くさないよう注意して下さい。このクッションは、内張りのビビリ防止のためのものだと思われます。
スピーカー交換
純正スピーカーはタッピングビス3か所で取り付けられているので、これをドライバーで外します。
スピーカーに接続されているコネクターを外します。
今回”スタビライザー”を取り付けるため、純正スピーカーを固定していたタッピンググロメットという部品を手で内側から押して外します(スタビライザーを取り付けない場合この作業は行いません)。
*スタビライザーを取り付けることにより共振を抑え、音質を向上させることができるようです。
真っ直ぐに押すと外れにくいので斜めにしながら外します。
スタビライザー及びカスタムフィットスピーカーの取付説明書を参照しスピーカーを取り付けます。
このクルマの場合、車体板金をスタビライザーとスピーカーで挟むようにしてねじで止めています。
最後にスピーカーの円周部にスタビライザーに付属の遮音クッションを取り付けます(これをつけ忘れていたためもう一度内張りパネルを外しまた・・・片側だけですけど)。
すべての取り付けが終わったら、スピーカーから音が出るか、またパワーウィンドウ、ドアロック、ドアミラーなどが正常に動作するかを、ドアアームレストのスイッチを操作し確認します。
おわりに
スピーカーを交換するとき内張りをはがさなければなりませんが、パッソ(M700系)の場合車体板金と内張りの間に手が入りやすいため比較的簡単に内張りがはがせると思います。
それでもスピーカー交換やこのブログのための写真の撮影も含め、いろいろと試行錯誤しながら行ったため4時間ほどかかりました。
もし同じことをもう一度行ったら(撮影なしで)おそらく1時間ぐらいでできると思います。
残念ながら交換後に前のスピーカー(純正スピーカー)の音を確認することは出来ないため、カスタムフィットスピーカーとの違いを確認する場合記憶に頼ることになります。
自分の印象ですが、一言でいうと交換後の方がよりいろいろな音が明瞭になったように感じました。
また人により音の好みが違うと思うのでオーディオ メインユニットの”音の調整”をしっかり行い、自分好みの音に仕上げてから交換したほうが違いがわかりやすいと思います。
自分で交換するのは大変かもしれませんが、DIY的な楽しみの一つでもあると思います。
いい音で楽しいカーライフを・・・♪