【パッソ】M700系に前方カメラタイプのドラレコ取り付け、Aピラーカバーに配線を隠すやり方を紹介

今回トヨタ パッソ(M700系)にドライブレコーダーを取り付けてみましたので、取り付け方を紹介します。

取り付けたのは、パイオニア VREC-DZ200(前方カメラタイプ)です。生産終了していますが、他の製品でも取付方法は基本的に同じなので参考にしていただけたら幸いです。

ドライブレコーダーVREC-DZ200外観
VREC-DZ200

Aピラーカバーとは、フロントガラス両側のピラー(柱)の内側のついているカバーの事です。

この中に配線を通して取り付けて行きます。今回は左側のAピラーカバー内に配線を通します。

車内からフロントガラス両側のAピラーカバーの位置を示した写真
矢印の部分がAピラーカバー

取り付け手順

取り付け手順は以下の通りです。

  1. ドライブレコーダー本体の取り付け
  2. Aピラーカバー取り外し
  3. グローブボックス取り外し
  4. 電源ケーブル取り回し
  5. 電源接続
  6. 電源ケーブル結束
  7. Aピラーカバー取り付け
  8. グローブボックス取り付け

使用した工具・部材

使用した工具と部材は以下の通りです。

  1. 配線ガイド
  2. 内張りはがし
  3. ニッパ
  4. 結束バンド(全長200mm)×12本ぐらい
  5. 結束バンド(全長100mm)×2本
  6. クッションテープ(厚さ2mm 幅30mm)
  7. ビニールテープ
使用する工具と部材(全部で7点)
使用する工具と部材
パッソのイラスト横から(赤・白・青)

ドライブレコーダー本体の取り付け

ドライブレコーダーを取り付けるとき、自分の好きなところへ取り付けられるわけではありません。

特に次の点はよく調べておく必要があります(詳しくは購入製品の取扱説明書をご覧ください)。

また、貼り直しが基本的に出来ないようなので注意が必要です。

1.ドライブレコーダーのレンズ部が、ワイパーの拭取り範囲以内になること

2.ドライブレコーダー本体の全体がフロントガラスの高さの20%以内の位置あるいは、運転席から見てルームミラーの陰になる位置

ドライブレコーダーの取付位置イラスト(正面から)
高さを測るのは困難なので長さを測ります

この製品の場合、取り付けブラケットから本体を外すとき、本体を左にスライドさせなければならないためルームミラーの右側に取り付ける場合は、そのスライド分の隙間を開けておく必要があります。

またSDカードのスロットが本体左側にあるので、その点も考慮しなければなりません。

そのほかにも車検ステッカーと重ならない位置に貼るなどの注意点がありますが、常識的に考えてわかることだと思うので省略させていただきます。

自分自身この取付位置の割り出しが不正確だったため、上記の20%の範囲にドライブレコーダー本体が入っていませんでした(2cmぐらい下でした)。

しかし、運転席から見てルームミラーの陰になる位置には当てはまっていたため問題ありませんでした。

後で気づいたのですが、一人で取り付ける場合以下の方法で位置決めをしたらやりやすいと思います。

マスキングテープを使って位置決めの線を引いている様子(縦にマスキングテープ1本)
縦にマスキングテープを貼り、コンベックスなどで長さを測り20%の位置に線を引く
線を引いたところと、ワイパーの先端の軌道のところにそれぞれマスキングテープを横方向に貼っている様子
線を引いたところとワイパーの軌道のところにマスキングテープを貼る

内側から見るとこのような感じです

ドライブレコーダーの取付位置とマスキングテープの貼り付け位置の関係を示したイラスト(車内から)

つづいてドライブレコーダーをテープなどで仮止めし、取付位置があっているか確認します。

仮止めの位置に問題がなければ、取り付け目安になる位置にマスキングテープを貼り、一旦ドライブレコーダーを外します。

取りつけ面をきれいに拭き、最終取り付けを行います。

Aピラーカバー取り外し

ドアを開け、ドア開口部のウェザーストリップを手で引っ張り外します。

ウェザーストリップを外している様子(外している途中)
矢印の方向に引っ張ります
ウェザーストリップを外している様子(外したところ)
こんな感じで簡単に外れます

Aピラーカバーと天井のつなぎ目の部分に指先を引っ掛け、上側から順に引っ張って外します。指が入りにくい場合は内張りはがしを使ってください。

Aピラーカバーの外し方(最初に外す位置)
ここから外す
Aピラーカバー外し方(少し外して隙間ができた様子)
このように少し浮かせます

Aピラーカバーは下の写真の様にクリップで3か所固定されています。

上の写真のAピラーカバーが少し浮いた状態は、下の写真の左側のクリップが外れた状態です。

Aピラーカバー内側の3個のクリップの位置

Aピラーカバーの下側は写真の様なツメが差し込まれていますので、折らないように注意してください。

Aピラーカバー下のツメの位置

クリップが3か所とも外れたらAピラーカバーをやや斜め上に引き上げます。(この時一番下のクリップの先端が車体側の穴に引っかかっていると外れて落下するので注意してください)。

(参考)実際一番下のクリップが外れて紛失してしまいました。もしものために予備(純正品番90467-10161)を購入していたので助かりました。

Aピラーカバー外し(クリップが外れている様子)
クリップが外れた状態
Aピラーカバー外し(矢印で斜めに引き上げる方向を示す)
ツメを折らないようやや斜めに引き上げる

パッソイラスト横から(緑・シルバー・黒)

グローブボックス取り外し

パッソの取説にグローブボックスの外し方が記載されていますので、それを参照してください。エアコンフィルター交換のページ(P.273)です。

グローブボックスを外した内部の様子
グローブボックスを外した状態

電源ケーブル取り回し

Aピラーカバーを外したところに空間が出来たと思います、ここへ電源ケーブルを通します。

配線ガイドの先端(どちら側でも特に問題なし)をこの空間からグローブボックスへ通し、この先端に電源ケーブルのプラグ(本体に接続する側)をビニールテープなどで固定します。

あとはゆっくりと引っ掛かりなどに注意しながら配線ガイドを引き上げれば電源ケーブルをこの空間に通すことが出来ます。

配線ガイドの外観
配線ガイド:伸ばしたり曲げたりできる針金のようなもの
電源ケーブルを通す場所を丸印で示す
ここの空間に電源ケーブルを通す

電源ケーブルを本体に接続します。

電源ケーブルをフロントガラスと天井の隙間(約3㎜ぐらいあります)へ入れて隠していくわけですが、ケーブルが隙間から出てこないように何カ所かビニールテープを巻きます。(巻き数が多いと逆に入りにくくなりますので調整してください)。

電源ケーブルにビニールテープを4カ所巻いた様子
丸印の箇所にビニールテープを巻いています

つづいてAピラーの部分にケーブルを通します。ケーブルが遊ばないよう何カ所か結束バンドで固定しています。

電源ケーブルを他の配線一緒に結束している様子
わかりにくいですが、元々通っている配線と一緒に結束しています

電源ケーブル接続

シガーライター電源ケーブルをアクセサリーソケットに接続します。

自分の場合、以前にオーディオを取り付けた際、オーディオの電源分岐端子から別売の電源ケーブル(RDー010)を接続していたのでそれに接続しています。

シガーライター電源ケーブルと別売の電源ケーブルを接続した状態
シガーライター電源ケーブル(下)を別売の電源ケーブル(上)に接続した場合

アクセサリーソケットが空いている(今後も特に使う予定がない)なら、ここに直付けでも良いと思います。

アクセサリーソケットのふたを開けている様子
アクセサリーソケットを開けます
アクセサリーソケットにシガーライター電源ケーブルを挿している様子
シガーライター電源ケーブルを挿します

電源ケーブル結束

余ったハーネスをまとめて適当な場所に結束バンドなどで固定します。

電源ケーブルをグローブボックス内で結束バンドで固定している様子
黄色の点線が電源ケーブル

別売の電源ケーブル(RDー010)を接続した場合、つないだソケットをどこに固定するか悩みましたが、下の写真の様にグローブボックスを外した場所左側のステーに結束バンド2本で固定しました。

別売の電源ケーブルをステーに固定している様子
つないだシガーライター電源ケーブルを左側のステーに固定(クッションテープを3か所巻いています)

Aピラーカバー取り付け

取り外しと逆の手順で取り付けます。Aピラーカバー取り付け→ウェザーストリップ取り付けの順で行います。

ウェザーストリップをはめるときは、Aピラーカバーの上部のU字の部分に注意しながら行ってください。(U字の部分を折らないように気を付けてください)。

ウェザーストリップを先端から取り付けている様子
先端から取り付ける
AピラーカバーのU字の部分を示す写真
U字の部分を車体板金にピタッとつける

グローブボックス取り付け

グローブボックスを元に戻します(取説参照)。

グローブボックスを取り付けた状態
グローブボックスを元に戻す

以上で取り付け終了です(作業目安1~2時間)。

おわりに

パッソ(車体色:ホワイト)イラスト 
左斜め後ろから

ドライブレコーダーを初めて取り付けてみました。うまく配線が隠せるか不安な面もありましたが、結果的にうまくできました。Aピラーカバーは割と簡単に外れます、グローブボックスは上側のツメを外す際やや力がいりますが難しくはありません、エアコンフィルター交換の時にも外す必要があるので、知っておくと役立ちます。

自分で取り付けるのって苦労もありますが、やっぱり楽しいですよ。

この記事を書いている人
ひとっさん

日々の暮らしや趣味を楽しむ中で行ったことで、役立ちそうなことやヒントになりそうなことを記事にしています。
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