パッソ(M700系)で”クイックエバポレータークリーナー”を使ってみた

クルマのエアコンから発生する不快なニオイの原因は、エアコン内部の”エバポレーター”と呼ばれる部分に付着したカビなどですが、クルマの場合は家庭用エアコンのようにカバーを外して簡単に掃除することが出来ないようです。

エバポレーターを取り出すにはかなり大掛かりな作業が必要になり、家庭用エアコンのように定期的に洗浄というわけにはいかないようです。

車検や点検などのとき”クイックエバポレーター洗浄”を勧められたことは無いでしょうか?

初回車検時にディーラーにお願いして施工してもらいましたが、自分でもできそうなので今回(前回から約1年後)自分でやってみました。

使用したのは”クイックエバポレータークリーナーⅤ(ドライブジョイ)”です。購入はネット通販などで可能ですが、本来は 業務用 となっていますので施工される場合は自己責任でお願いします。

セット内容は、スプレー缶ノズル(約80cm)取扱説明書防臭剤容器防臭剤ノズルホルダーです(下の写真参照)。ノズルはスプレー缶上部に巻いた状態で入っています。

クイックエバポレーターV セット内容
セット内容

施工手順(パッソ M700系の場合)

製品に取扱説明書が同梱されていますので、それに基づいて進めていきます。

①スプレー缶(NET 60㎖)をセットする

・エアコンフィルターを外すためにグローブボックスを外す。

・フィルターカバーを外し、エアコンフィルターを引き出し取り出す。

*エアコンフィルターの取り外し方は下の記事で紹介していますので参考にしてください。

・クルマのすべての窓とドアを開ける。

クルマのすべての窓とドアを開けた状態

・製品に付属のノズルをスプレー缶に差し込む。

スプレー缶にノズルを差し込んだ状態
外れないよう完全に差し込む

・ノズルホルダーの穴にノズル先端部を差し込み、固定する(ホルダーからノズル先端までの長さはブロアファンとの距離を見ながら決めます)。

ノズルをノズルホルダーに取り付けた状態
この写真のノズルの長さは仮の長さです

・ノズルホルダーの両面テープを剥がし、ブロアファンの中心にノズル向けて貼り付ける(ノズルがブロアファンに当たらないこと)。

*ノズルホルダーの貼り付け位置が取説の図と違いますが、このクルマの場合この位置が貼り付けやすいと思います(2枚下の写真)。

エアコンフィルターの挿入口の奥に見えるブロアファン
奥に見るのがブロアファン
ノズルを取り付けたノズルホルダーをエアコンフィルター挿入口に貼り付けた状態
ノズルの先端をブロアファンの中心に

これでスプレー缶のセット完了です。

②薬剤の噴射

・エアコンの設定を次のようにする

吹き出し口:上半身 温度:Low 風量:最大 内気循環:ON A/Cスイッチ:OFF

注意:必ずAUTOエアコンはOFFで行うこと。すべてのエアコン吹き出し口を全開にすること。

薬剤噴射時のエアコンの設定

容器を垂直(必ず垂直)にした状態で噴射ボタンを押し込み、連続噴射状態にして薬剤を噴射する(約3分間そのまま)。

薬剤噴射中の様子

・全量噴射されたことを確認しノズルホルダーを剥がし、ノズル、ノズルホルダー、スプレー缶を車外に出す。

③エバポレーター洗浄

エアコンの設定はそのままでA/CイッチをONにし、5分間エアコンを稼働させる(このとき洗浄され、車体下に汚れた結露水がポタポタ落ちます)。

エバポレーター洗浄時のエアコンの設定

エンジンを停止し、エアコンフィルター、フィルターカバーを元に戻します。

製品に付属の防臭剤を防臭剤容器に入れ、グローブボックスの裏などに貼り付けグローブボックスを元に戻します。

防臭容器をグローブボックスに貼り付けた状態
自分自身はグローブボックス内に貼りました

必要に応じ施工済みシール(施行日、次回日記入)を貼ります。

施工済みシールをグローブボックスに貼り付けた状態

以上で施工完了です。

おわりに

実際のところ、どの程度エバポレーターが洗浄されたのかは目視できないためわかりません。

また、車体下に落ちていた結露水がどの程度汚れていたのかもわかりませんが、施工自体は問題なくできたと思います。

エアコンの洗浄といえばモコモコの泡を想像しますが、このクリーナーは透明の液体です。スプレー缶の内容量も60㎖と少ないので何となく大丈夫かなと思ってしまいますが、それなりにキレイになっていることでしょう。

エアコンフィルターの交換や何かしらの理由でグローブボックスを取り外したことがある方は、スムーズに作業できると思います。

自分自身初めてだったので薬剤の液だれに備え、念のためブロアファン等を覆っている白いカバーの下にウエスを敷いておきましたが垂れてはいませんでした。

自分でやるメリットしては、施工代金が安く出来ることと、予約なしで自分の都合の良いときにできることだと思います。

施工される場合は、取説を十分確認してから行ってください。

この記事を書いている人
ひとっさん

日々の暮らしや趣味を楽しむ中で行ったことで、役立ちそうなことやヒントになりそうなことを記事にしています。
お役に立てたらうれしいです。

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