今回トヨタ パッソ(M700系)にドライブレコーダーを取り付けてみましたので、取り付け方を紹介します。
取り付けたのは、パイオニア VREC-DZ200(前方カメラタイプ)です。生産終了していますが、他の製品でも取付方法は基本的に同じなので参考にしていただけたら幸いです。
Aピラーカバーとは、フロントガラス両側のピラー(柱)の内側のついているカバーの事です。
この中に配線を通して取り付けて行きます。今回は左側のAピラーカバー内に配線を通します。
取り付け手順
取り付け手順は以下の通りです。
- ドライブレコーダー本体の取り付け
- Aピラーカバー取り外し
- グローブボックス取り外し
- 電源ケーブル取り回し
- 電源接続
- 電源ケーブル結束
- Aピラーカバー取り付け
- グローブボックス取り付け
使用した工具・部材
使用した工具と部材は以下の通りです。
- 配線ガイド
- 内張りはがし
- ニッパ
- 結束バンド(全長200mm)×12本ぐらい
- 結束バンド(全長100mm)×2本
- クッションテープ(厚さ2mm 幅30mm)
- ビニールテープ
ドライブレコーダー本体の取り付け
ドライブレコーダーを取り付けるとき、自分の好きなところへ取り付けられるわけではありません。
特に次の点はよく調べておく必要があります(詳しくは購入製品の取扱説明書をご覧ください)。
また、貼り直しが基本的に出来ないようなので注意が必要です。
1.ドライブレコーダーのレンズ部が、ワイパーの拭取り範囲以内になること
2.ドライブレコーダー本体の全体がフロントガラスの高さの20%以内の位置あるいは、運転席から見てルームミラーの陰になる位置
この製品の場合、取り付けブラケットから本体を外すとき、本体を左にスライドさせなければならないためルームミラーの右側に取り付ける場合は、そのスライド分の隙間を開けておく必要があります。
またSDカードのスロットが本体左側にあるので、その点も考慮しなければなりません。
そのほかにも車検ステッカーと重ならない位置に貼るなどの注意点がありますが、常識的に考えてわかることだと思うので省略させていただきます。
自分自身この取付位置の割り出しが不正確だったため、上記の20%の範囲にドライブレコーダー本体が入っていませんでした(2cmぐらい下でした)。
しかし、運転席から見てルームミラーの陰になる位置には当てはまっていたため問題ありませんでした。
後で気づいたのですが、一人で取り付ける場合以下の方法で位置決めをしたらやりやすいと思います。
内側から見るとこのような感じです
つづいてドライブレコーダーをテープなどで仮止めし、取付位置があっているか確認します。
仮止めの位置に問題がなければ、取り付け目安になる位置にマスキングテープを貼り、一旦ドライブレコーダーを外します。
取りつけ面をきれいに拭き、最終取り付けを行います。
Aピラーカバー取り外し
ドアを開け、ドア開口部のウェザーストリップを手で引っ張り外します。
Aピラーカバーと天井のつなぎ目の部分に指先を引っ掛け、上側から順に引っ張って外します。指が入りにくい場合は内張りはがしを使ってください。
Aピラーカバーは下の写真の様にクリップで3か所固定されています。
上の写真のAピラーカバーが少し浮いた状態は、下の写真の左側のクリップが外れた状態です。
Aピラーカバーの下側は写真の様なツメが差し込まれていますので、折らないように注意してください。
クリップが3か所とも外れたらAピラーカバーをやや斜め上に引き上げます。(この時一番下のクリップの先端が車体側の穴に引っかかっていると外れて落下するので注意してください)。
(参考)実際一番下のクリップが外れて紛失してしまいました。もしものために予備(純正品番90467-10161)を購入していたので助かりました。
グローブボックス取り外し
パッソの取説にグローブボックスの外し方が記載されていますので、それを参照してください。エアコンフィルター交換のページ(P.273)です。
電源ケーブル取り回し
Aピラーカバーを外したところに空間が出来たと思います、ここへ電源ケーブルを通します。
配線ガイドの先端(どちら側でも特に問題なし)をこの空間からグローブボックスへ通し、この先端に電源ケーブルのプラグ(本体に接続する側)をビニールテープなどで固定します。
あとはゆっくりと引っ掛かりなどに注意しながら配線ガイドを引き上げれば電源ケーブルをこの空間に通すことが出来ます。
電源ケーブルを本体に接続します。
電源ケーブルをフロントガラスと天井の隙間(約3㎜ぐらいあります)へ入れて隠していくわけですが、ケーブルが隙間から出てこないように何カ所かビニールテープを巻きます。(巻き数が多いと逆に入りにくくなりますので調整してください)。
つづいてAピラーの部分にケーブルを通します。ケーブルが遊ばないよう何カ所か結束バンドで固定しています。
電源ケーブル接続
シガーライター電源ケーブルをアクセサリーソケットに接続します。
自分の場合、以前にオーディオを取り付けた際、オーディオの電源分岐端子から別売の電源ケーブル(RDー010)を接続していたのでそれに接続しています。
アクセサリーソケットが空いている(今後も特に使う予定がない)なら、ここに直付けでも良いと思います。
電源ケーブル結束
余ったハーネスをまとめて適当な場所に結束バンドなどで固定します。
別売の電源ケーブル(RDー010)を接続した場合、つないだソケットをどこに固定するか悩みましたが、下の写真の様にグローブボックスを外した場所左側のステーに結束バンド2本で固定しました。
Aピラーカバー取り付け
取り外しと逆の手順で取り付けます。Aピラーカバー取り付け→ウェザーストリップ取り付けの順で行います。
ウェザーストリップをはめるときは、Aピラーカバーの上部のU字の部分に注意しながら行ってください。(U字の部分を折らないように気を付けてください)。
グローブボックス取り付け
グローブボックスを元に戻します(取説参照)。
以上で取り付け終了です(作業目安1~2時間)。
おわりに
ドライブレコーダーを初めて取り付けてみました。うまく配線が隠せるか不安な面もありましたが、結果的にうまくできました。Aピラーカバーは割と簡単に外れます、グローブボックスは上側のツメを外す際やや力がいりますが難しくはありません、エアコンフィルター交換の時にも外す必要があるので、知っておくと役立ちます。
自分で取り付けるのって苦労もありますが、やっぱり楽しいですよ。