DIY初心者でも真っすぐノコギリが挽けて便利なソーガイドを紹介!

木材で何かを作るときノコギリを使うと思いますが、真っすぐに切ろうとしてもなかなかうまく切れなくて残念な結果になることもあるのではないでしょうか。

そんな時便利なのがソーガード(製造元:株式会社岡田金属工業所、発売元:ゼットソー販売株式会社)です。

角材、板材の直角切りのほか、角度を固定した切断(左右45度、傾斜45度など)ができ、きれいに切ることが出来ます。

ただし、微妙な角度調整が必要ですので、その点には気を付けてください。

ソーガイドと鋸セット(上の写真)の内容は以下の通りです。

ソーガイド セット内容
ソーガイドセット内容

同梱のノコギリとダミープレートです。

ライフソーとダミープレート
同梱品(ノコギリの刃は切れなくなったら交換可能です)

任意の角度(水平45度以内、傾斜45度以内)で固定できるソーガイド・エフという製品もありますが、ここではソーガイドについて紹介します。

組み立て

最初に簡単な組み立てが必要です。

内側、外側のガイドプレートとスペーサーを穴の位置を合わせながら重ね、ガイドホルダーに付属の止めネジ3個で固定します。

内側ガイドプレートと外側ガイドプレート及びスペーサー
スペーサーを挟んで3枚重ねます

付属の止ねじ(六角穴付きボルト)3個で取り付けます。

ガイドプレートをガイドホルダーに取り付けている様子
取説の通り鉛筆を通すと位置合わせしやすいです

次に位置決めストッパーをベースプレートに取り付けます(手前側、奥側どちらにも取り付け可能なので、右利き左利きどちらにも対応しています)。

位置決めストッパーを取り付けた状態

製品出荷時は直角に合わせてあると思いますが、付属のダミープレートを使って以下の様にして角度を確認しておけば安心です。

①端材などを使いスコヤなどで直角を合わせ線を引きます。

スコヤを当て線を引いている様子

②ダミープレートをセットしたソーガイドを線に合わせていきます。角度がズレている場合、角度ブラケットを止めている六角穴付きボルト(3本)をゆるめて角度を調整します。

ダミープレートをセットしたソーガイドを板材に当てている様子

③ダミープレートを線に合わせ角度を確認します。

ダミープレートを線に合わせている様子

なお次のような方法では直角になりませんでした。

スコヤを角度ブラケットの内側に当てている様子
この方法だとスコヤと角度ブラケットをピッタリ当てることが出来ませんでした

おそらくですが、角度ブラケットの△印の刻印をプレス加工したときの影響だと思います。

角度ブラケットの△印部分を矢印で示した状態
写真ではほとんどわかりませんが、ここがわずかに膨らんでいます

ガイドホルダーの角度確認は以下の様に行いました。ツマミを外すとやりやすいです(手で回すと外れます)。

ガイドホルダーの内側にスコヤを当てている様子
内側からスコヤを当て角度を確認
ツマミを矢印で示した状態
スコヤを当てるときツマミを外します

ガイドプレートを外せば外側からスコヤを当てることが出来ます。

ガイドホルダーの外側からスコヤを当てている様子
外側からスコヤを当て角度を確認

ガイドプレートを付けたままスコヤを外側から当てても確認できますが、シールが貼られている部分と貼られていない部分で段差があるため、微妙に確認しにくいように感じます。

それでは早速使ってみましょう。

直角切り

2×4材の切断を例に使い方を説明します。

部材にソーガードを乗せ、ダミープレートをガイドプレートに差し込みます。

ダミープレートを切断する場所(墨線など)に合わせます。

ダミープレートを墨線に合わせている様子
墨線が見えるよう少し横にずらしていますが、実際はピッタリ合わせます

この時位置決めストッパーをしっかりと部材に当てます。

位置決めストッパーを木材に当てている様子

ソーガイドを固定したままダミープレートを引き抜き、同梱のソーガイド専用鋸を差し込みます。

ソーガイドがずれないよう、ゆっくりとノコギリを挽きます。

出来栄えを確認して見ましょう。

直角切り後、切断面にスコヤを当て直角にきれているか確認している様子(幅の広い面)
幅の広い面 きれいに直角です
直角切り後、切断面にスコヤを当て直角にきれているか確認している様子(側面)
側面 こちらも直角です

きれいに切ることが出来たのではないでしょうか。個人的には満足です。

左右45度切り

角度ブラケットを45度の角度に固定することにより、斜め45度切りができます。

先ず、角度ブラケットをベースプレートから外します。

角度ブラケットを取り外した状態

角度ブラケットをベースプレートの45の位置に合わせ止めネジを緩く締めます(あとで微調整するため)。この時、角度ブラケットの裏側の突起をベースプレートの穴にはめ込みます。

角度ブラケットを45度の角度に合わせた状態
右45度または左45度に合わせます
角度ブラケット裏の丸い突起の位置
直角切り、45度切りともこの突起を合わせる穴があります

この状態だと正確な45度にはなっていません(取説によると±1度の調整しろがあります)。

直角切り同様の方法で45度に角度を合わせます。

止型定規に差し金を当てている様子
①止型定規と差し金で45度の線を引きます
45度の線を引いた状態
②ダミープレートをセットしたソーガイドを線に合わせていきます
ダミープレートを45度の線に合わせている様子
③ダミープレートを線に合わせ止ネジを締めます

角度を合わせたら、緩めに締めていた止ねじをしっかり締めます。

続いて切断に移ります。

直線切り同様に位置決めストッパーを部材にしっかり当て、ダミープレートを切断する場所(墨線など)に合わせます。

ソーガイドを固定したままダミープレートを引き抜き、ソーガイド専用鋸を差し込みます。

ソーガイドがずれないよう、ゆっくりとノコギリを挽きます。

出来栄えを確認してみましょう。

止型定規で左45度切り切断面を確認している様子
きれいに45度になりました

傾斜45度切り

角度ブラケットを取り外します。

角度ブラケットを取外した状態

ガイドホルダーを取り外します。

ガイドホルダーを取外した状態

角度ブラケットを傾斜が外側を向くように位置を合わせ止めネジを緩く締めます。

角度ブラケットを傾斜45度用に仮止めした状態

±1度の調整しろがあるのでスコヤなどで角度を合わせ、止めネジを締めます。

スコヤで角度ブラケットの角度を合わせている様子
角度ホルダーの角度を調整

ガイドホルダーを取り付けます(止めネジは緩く締める)。

ガイドホルダーを仮止めした状態

これも±1度の調整しろがあるので、止型定規などで角度を合わせ、止めネジを締めます。

止型定規でガイドホルダーの角度を45度に調整している様子
止型定規で45度に角度を調整

上の写真の場合、3個の止めネジのうち1個と、ツマミを外して定規を当てています。角度調整の後元に戻します。

あとは同様です。

出来栄えを確認してみましょう。

止型定規で傾斜45度の切断面を確認している様子
きれいに傾斜45度になりました

直角切りに戻すとき、角度ブラケットとガイドホルダーの角度調整が必要です。組み立てのところの角度確認方法で角度調整できます。

広い板を切るとき

広い板を切るときは、平行スライダーを取り付けます(位置決めストッパーは外します)。

平行スライダーを取付けた状態

ソーガイドにセットしたダミープレートを墨線に合わせ、直定規など真っすぐなものを平行スライダーに当てクランプなどで仮固定します。

ソーガイドをスライドさせ墨線と直定規が平行になるよう位置を微調整し、クランプなどでしっかり固定します。

ダミープレートを外しノコギリに替え、ソーガイドをスライドさせながらノコギリを挽きます。

直定規をクランプで固定し、ソーガイドの平行スライダーを合わせている様子

おわりに

ソーガイドを使うとノコギリの扱いが苦手な方でも、かなりの精度で木材をきれいに切ることが出来、とても便利な商品だと思います。

角度が合うか合わないかは、角度調整の精度にかかっているといってもいいと思います。

面倒かも知れませんが慎重に調整してください。

角度をきちんと調整出来れば、切るごとに慎重にならなくても気楽にできるので安心です。

角度調整治具などが標準装備されているともっと便利だと思います。

2×4材などは購入時点で多少の反りや捻じれは付き物なので、そこは許容するしかありません。

ここに挙げた角度調整方法は個人的なやり方です、ほかに良い方法があるかも知れません。一例ですので参考程度にお願いします。

ソーガイドを使って、より良い作品作りに挑戦して下さい。

この記事を書いている人
ひとっさん

日々の暮らしや趣味を楽しむ中で行ったことで、役立ちそうなことやヒントになりそうなことを記事にしています。
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