DIYで木材に穴をあける時、穴が真っすぐにあけられず残念な思いをしたことはないでしょうか。
ドリルスタンドやボール盤があれば真っすぐにあけられるでしょうが、そこまでは要らないという方が多いと思います。
もっと手軽に出来たら・・・、という方にお勧めなのがドリルガイドです。
ただし、やはりドリルスタンドやボール盤にはかないません。
ある程度は斜めでもしょうがないが、出来るだけ真っすぐにあけたいという場合に使うといいと思います。
購入した商品のセット内容は以下の通りです。
- ガイドベース×1
- センターポンチ×1
- ドリルガイド×6(4.0mm/5.0mm/6.0mm/8.0mm/10.0mm/12.0mm)
ドリルガイドの使い方
8mmの穴をあける場合を例に説明します(穴あけの際は安全のため保護メガネを使用してください)。
①あらかじめ8mmのドリル刃をドリルに取り付けておきます。
②穴をあける木材の穴の中心にセンターポンチの先端を当て、金槌などで軽く叩き印をつけます。
③センターポンチを4mmのドリルガイドの穴に入れます。
④そのままドリルガイドをガイドベースに入れます。
⑤印をつけた位置にセンターポンチの先端を合わせ、ガイドベースと木材を密着させます。
この状態でガイドベースを手でしっかり押さえるか、クランプなどで固定します。
⑥センターポンチとドリルガイドを取り出します。
⑦8mmのドリルガイドをガイドベースに入れます。
*ガイドベースにドリルガイドを入れた状態を下から見るとこの様になります。
⑧ドリルの刃をドリルガイドに入れ、ドリルを始動させて穴をあけます。
以上の方法はパッケージ裏の使用方法に基づいたやり方です。
ドリルガイドの使い方(個人的なやり方)
ここからは自分自身の個人的なやり方です。参考程度にお願いします。
センターポンチで印をつけるところまでは同じです(上の①と②)。
上のやり方ではセンターポンチでガイドベースの位置決めをしていましたが、穴あけに使うドリル刃でガイドベースの位置決めをします。
あとは同じです。
なぜこの様にするのかと言うと、最初のやり方でやると穴のセンターがずれる事がよくあるからです(自分のやり方が悪いのかも知れませんが)。
上の⑦のようにガイドベースを固定したままドリルガイドを入れてからドリル刃を入れると、ドリルの先端が正確に印(センターポンチで付けた印)に合っているか見ることが出来ません。そのためずれやすいのかも知れません。
個人的なやり方だと、確実にドリル刃の先端が印に合っているか目視で確認できます。
いずれにしても完璧に真っすぐというわけには行かないようです。
参考までにドリル刃外径とドリルガイド内径を測定してみました。
測定に使ったのは、ノギスですが個人の趣味で使っているものなので校正などはしていません。最小測定値は0.05mmです。
呼び径 | ドリル刃外径(実測値) | ドリルガイド内径(実測値) |
---|---|---|
4 | 3.85 | 4.10 |
5 | 5.05 | 5.10 |
6 | 5.95 | 6.10 |
8 | 7.95 | 8.05 |
10 | 10.10 | |
11 | 10.95 | |
12 | 12.10 |
*10mmと12mmのドリル刃は持ち合わせていないため空白です。
5mmのドリル刃は他のドリル刃に比べ外径が大き目のためドリルガイドの途中で通らなくなりました。(数字ではドリル刃のほうがガイドベースより0.05mm小さいですが・・・)。
ドリル刃もすべて同じメーカーのものではないため、仕上がりの寸法が微妙に違うのかも知れません。
ドリルガイドのいろいろな使い方
板の側面の穴あけ
ガイドベースの2つの穴に釘などを通し板にまたがせて使う。
丸棒の穴開け
ガイドベース底の三角溝を丸棒に当てて使う。
木材の角の穴開け
丸棒と同じように三角溝を角に当てて使う。
おわりに
ドリルを手で持って穴をあけるときドリルの傾きを前後左右から目視で確認しながら調整し、なるべく真っすぐにあけたいと思ってもなかなかうまくいかないのが悩みどころだと思います。
ドリルガイドがあれば、ある程度は真っすぐに近い状態であけることが出来、勘であけるのに比べたらずいぶん気楽に穴あけ作業ができると思います。
興味ある方は試してみてください。