ロードバイクのタイヤ交換(クリンチャーの場合)、タイヤレバー使わないほうがいいの?

自転車もクルマと同様にタイヤは消耗品なので交換が必要です。交換時期の目安に走行距離がありますが、普通にサイクリングを楽しむ人にとっては結局のところタイヤの擦り減り具合や見た目の劣化具合で判断する場合が多いと思います。

初心者の方はタイヤ交換をショップにお願いされる方が多いかも知れませんが、もし単独(一人)で遠くまで走ってパンクしてしまったら、自分で修理できないと帰ってくることが出来なくなってしまいます。

そう考えたら自分でパンク修理、タイヤ交換ができるようその知識だけは最低でも必要になります。

タイヤ交換するときが来たら練習のチャンスだと思って、自分で交換してみることをお勧めします。

以前(20~30年ぐらい前)はロードバイクのタイヤはチューブラーが一般的でした。

予備のタイヤを折りたたんでサドルの下にバンドなどで固定して、パンクしたらそれと交換していました。基本的にパッチなどで補修はせず使い捨てていました。

自分自身13年間自転車(ロードバイク)に乗らない期間がありましたが、その間にロードバイクもクリンチャーが主流になっていました(現在はまた違うようですがトレンドに詳しくないので詳細は避けます)。

チューブラーのときはタイヤをリムに嵌めるときタイヤレバーを使ったりはしませんでした。ただし、タイヤをリムに接着剤(リムセメント)で貼り付けているため、それを剥がすときタイヤレバーを使っていました。

クリンチャーの場合タイヤレバーを使ったほうがタイヤをリムに嵌めるとき断然楽にできます。しかし、このとき何気にタイヤレバーを使うとチューブに傷がつきパンクの原因になることがあります。

このブログのタイトルにある”タイヤレバー使わないほうがいいの?”の自分流の答えは”タイヤを外すときもし外れにくかったら使っていいけど、タイヤを嵌めるときはなるべく使わないほうがいい”ということです。

ただし、タイヤを外したとき同時に使っていたチューブを再利用しないことが条件です。チューブを再利用する(タイヤは交換するけど、チューブは交換しない)場合は、外すときもタイヤレバーを使わない方がチューブに傷をつける心配がなくていいです。

チューブを傷つけないように出来るのならばタイヤレバーを使っても何の問題もないと思います。自分の場合その自信がないまたは、傷つけたかも知れないと心配になるのも精神的によくないのでタイヤを取り付けるときは基本的にタイヤレバーを使わないようにしています。

素手だけでタイヤを嵌めるのはきつくて無理と思われるかも知れませんが、一度成功すると意外といけるもんだと思えます。

では実際タイヤ交換をやってみましょう!(我流のやり方ですので一例と思ってください)。

*ここで使用しているタイヤは”コンチネンタル Grand Prix 5000 (700x23C)です。

①タイヤの片側のビードをリムの外側に出す

写真の様に両手の親指と人差し指でタイヤをつまみ、向こう側にめくるような感じで思いっきり押し伸ばす。

タイヤを向こう側にめくる様子

タイヤをつまんだまま手前に一気に引きながらビードをリムの外側に出す。

タイヤを手前に引く様子

上の写真のやり方をするとき、しゃがんだ状態で片膝を立てその足の裏ででリムを押さえてやると、よりリムの外側にタイヤを引っ張れるのでやりやすいと思います(バイクシューズは脱いで行います)。

チューブ交換を前提しているので、この方法でうまくいかない場合は無理せずタイヤレバーを使います。

タイヤレバーは1本挿して起こすと2本目が挿しにくくなるので、2本挿してから起こしたほうがいいと思います。

タイヤレバーを2本挿した状態
このくらいの間隔で2本挿す
タイヤレバーを2本起こした状態
レバーを起こす

タイヤレバーを外しビードがリムの外に出ているところと出ていないところの境目を、写真の様に両手で奥に押し伸ばしたり、手前に引いたりしながら地味に少しずつ(数ミリずつ)外していきます(タイヤレバーを使わなかった場合もこの作業は同じです)。

タイヤのビードを少しずつ外している様子
地味に少しずつ外す

ある程度ビードがリムの外に出たらタイヤの張りが緩くなってくるので、あとは指先でグルっと全周外します。

②バルブの反対側からチューブを取り出す

*チューブが白っぽいのはタイヤにタイヤパウダーを塗布しているためです。

バルブの反対側からチューブを取り出している様子
バルブの反対側から取り出す
バルブを抜いている様子
最後にバルブを抜く

③タイヤをリムから外し、新しいタイヤの片側のビードをリムに嵌める

タイヤに方向性がある場合は向きを間違えないよう注意して下さい。

タイヤ側面の回転方向の印
タイヤの回転方向に注意

最後の少しが嵌りにくい場合は、タイヤに指を引っ掛けて引っ張り上げながらやると嵌めやすいと思います。

あと少しのところまでタイヤを嵌めた状態
あと少しが嵌りにくい
タイヤを持ち上げて嵌めている様子
そんなときは持ち上げながら嵌める

④新しいチューブをタイヤの中に入れる

チューブにわずかに空気を入れておいたほうがチューブがねじれにくくやりやすいと思います(入れ過ぎるとタイヤが嵌りにくくなるので注意)。

バルブをリムに入れ左右均等にチューブをタイヤ内に入れていきます(バルブが左右に倒れないよう注意)。

チューブをタイヤ内に入れている様子
チューブを入れる

⑤もう一方のビードをリムに嵌めていく

バルブ側から嵌めています。

両手でタイヤを嵌めている様子
両手をずらしながらビードを嵌めていく

下の写真ぐらいのところまできたらタイヤを外したときと同じ要領で、今度は逆にタイヤを嵌めていきます(丸印のところを少しずつ嵌める)。

あと少しのところまでタイヤを嵌めた状態
ここからが嵌りにくい
リムにタイヤを少しずつ嵌めている様子
地味に少しずつ嵌める

もしこの方法で嵌らなかったら、次の方法を試してみてください。

ホイールを立てて置き片方の手でリムを押さえ、もう一方の手の指先をビードに引っ掛けて持ち上げながら嵌める。もしくは、リムを片方の足で押さえ(バイクシューズは脱いで行います)片方の手の指先でビードを引っ掛けて持ち上げながらもう一方の手でビードを嵌める。

左手でリムを押さえ右手でビードを持ち上げている様子
左手で押さえ右手でビードを持ち上げる
右手でビード持ち上げ左手で嵌めている様子
右手でビード持ち上げ左手で嵌める(片足でリムを押さえています)
タイヤが完全に嵌った状態
嵌りました!

タイヤが嵌ったら、タイヤ全周を揉みながらチューブを馴染ませます。

チューブがタイヤとリムの間からはみ出していないか、左右どちら側からも全周にわたり確認します。

最後に適正空気圧まで空気を入れ終了です。

おわりに

クリンチャーのロードバイクに11年乗っていますがパンクしたのは1回だけです。

タイヤ交換は1年半ぐらいに1回(自分の走行距離だとこのぐらいです)で、同時にチューブを交換するようにしています。

その1回のパンクのとき実はタイヤレバーを使ってタイヤを嵌めました。

普段のタイヤ交換のときは家でやるので環境の影響は受けませんが、外を走っているときはいつパンクするかわかりません。

春先だったのでまだ寒く、グローブを外すと手がかじかんで指先に力が入らず手で嵌めることが出来ませんでした。

また、タイヤが新品だったため(付け替えて最初の実走でパンク)張り具合がきつく諦めてタイヤレバーに頼りました(もしものために携行していて助かりました)。

よくパンクするという方はタイヤレバーを使わずにタイヤを嵌めて試してみてください。

この記事を書いている人
ひとっさん

日々の暮らしや趣味を楽しむ中で行ったことで、役立ちそうなことやヒントになりそうなことを記事にしています。
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