トイレで水を流したところ、タンク内から突然変な音が発生しました。
前回は何ともなかったのに今回はシューシューというような変な音がし、なかなか音が止まりません。
タンクのふたを開けてみたところ、本来水が出るべきところ(吐水口)から水が出ず、写真の部分から水が勢いは弱いながらも飛び散るように噴出していました。
初めてのことなのでよくわかりませんでしたが、とりあえず止水栓を締め水の流れを止めた後、水が漏れているところを分解してみました。
すると下の写真の部品から水が漏れていることがわかりました。
調べてみるとこの部品はダイヤフラム部という名称のようです。
さらに黒いゴム部を外して伸ばしてみると、下の写真のような穴(白い部分)が開いていました。
詳しいメカニズムはわかりませんが、この開いた穴が原因で正常な動作をしなくなり水漏れしたものと思われます。
交換すれば自分で直せそうですが、そのためにはこの部品の品番を特定しなければなりません。
部品そのものに品番の刻印などはありませんでした。
わかるものとしてはタンクの型番ぐらいでしたので、この型番をキーワードに検索してみたところ、少し手こずりましたが特定することが出来ました。
念のためにダイヤフラム部の品番から逆に適応したタンクの型番を検索し、一覧の中に一致する型番があれば安心です(ネット通販の一部のショップに適応型番を掲載しているところがありました)。
今回調べた結果では TH405S(部品のみ説明書なし)とHH11113(部品と説明書あり)が適応していることがわかりました。
部品自体は同じものですが、説明書ありなしで商品の品番が違うようです。
単品で購入できるようでしたのでホームセンターで探してみたところ、水道パーツコーナーに運よく何個かありました(TH405Sを購入)。
おそらく割と需要があるのではないかと思われます。
早速交換してみることにしました。
交換作業前にまず止水栓を締め、水の流れを止めます。
さらに水道管内の水圧を完全に抜くためにタンク内の水を流します。
分解作業は以下の順で行います。
①浮き球とダイヤフラム部を繋いでいる棒(浮き球レバー)を外す。
②ダイヤフラム部を押さえているナットを左に回し外す(このとき反対の手でナットの下の部分全体をしっかり持つ・・・破損防止のため)。
③ダイヤフラム部を取り出す。
新しいものと取り出したものを比較してみました。先端の突起の部分の色が灰と黒で違う以外は同じようです(材質の違いは判りません)。
取り付け前にダイヤフラム部のゴム部が外れた場合は、ゴム部の穴に樹脂部に取り付けられているピンを入れ直します。
④新しいダイヤフラム部を取り付ける。
取り付ける際ダイヤフラム部の左右の突起を、ボールタップ側の切り欠きの形状に合わせて入れます。
⑤ナットを元に戻す。
ナットを被せて右に回し締め付けます(このときも 反対の手でナットの下の部分全体をしっかり持って 行います)。
⑥浮き球レバーを戻す。
以上で交換は終わりです。
問題なく交換できたか確認します。
止水栓を緩めるわけですが、異常があればすぐに締められるよう徐々に緩めます。
すると吐水口(下の写真の矢印の部分)から水が出てきます。
浮き球が上昇し、浮き球レバーの上部がダイヤフラム部の小さな穴を塞ぎ給水が止まれば正常です。
ついでにフィルター掃除
ダイヤフラム部の交換は以上ですが、ついでに真ん中のフィルターユニット(オレンジのつまみの部分)と吐水口のフィルターを分解し、清掃してみました。
吐水口のフィルターはボールタップから外さなくても、写真のナット(白い部分)を外せば清掃できます。
外す場合は黄色矢印部分を外側に少し開けば外れます。
どちらともひどい汚れや大量の異物付着はありませんでしたが、確認できたので安心です。
おわりに
突然の出来事だったので少し焦りましたが、部品が地元のホームセンター(少し遠方でしたが)で見つかりラッキーでした。
今回のダイヤフラム部の交換は意外と簡単だと思います。必要な工具もマイナスドライバー1本です。
部品代だけだと1000円ぐらい(767円で購入しました)で済みます。
10年以上経過していたら交換をお勧めします。交換は後回しでもとりあえず部品を準備しておくのもありだと思います。