シャワー付き混合水栓のお湯の出が悪くなり、取付脚内部のフィルターを掃除したところ、水がお湯側に逆流していることに気づき逆止弁を交換しなければならなくなりました。
その時気付いたことと交換方法を紹介します。参考にしていただけたら幸いです。
経年とともにお湯の出が悪くなり、止水栓を調整しても流量が改善せず、取付脚内部のフィルターを外して点検したところ、サビなどの異物が付着し目詰まりしていたので掃除したところ流量が復活しました。
ここまでは良かったのですが、混合水栓を元に戻し温度調整ハンドルを水側に回したところ途中から温水が流れ出る音(電気温水器の逃し弁が開いてお湯が流れ出る音)がし、何回繰り返しても同じ現象が起きました。
おそらくフィルターの掃除をした後に異物が混合水栓の逆止弁に付着し、弁が完全に閉じていないため水がお湯側に逆流しているのだと思われます。
逆止弁を取り外し、掃除すれば逆流しなくなるかも知れませんが、混合水栓の取説を確認すると逆止弁の交換目安は3~5年となっており、この期間を過ぎていたため交換することにしました。
今回交換した逆止弁
下の写真が交換のために購入した逆止弁の外観です。
逆止弁の品番はシャワー付き混合水栓の品番から検索すればわかると思います(本体に品番シールが貼られていると思います)。
ただし、交換部品を注文して届くまで逆流を防ぐ必要があります。
温度調整ハンドルを水側に回す途中で逆流が起きるので、その位置がお湯側の水圧が水側の水圧に負けているところになると思い、使用しないときはその位置よりお湯側にしておくことにより対処することが出来ました。
どうせなら水側も同時に交換し、もしもの時の予備としてさらに1個追加で合計3個注文しました。
逆止弁を交換する
ここからが逆止弁の交換になります。(交換の際は必ず水道の元栓、給湯器の元栓を閉じてください。また混合水栓、給湯器の取説を必ず確認してください)。
水、お湯それぞれの元栓を閉じたら、蛇口を開き配管内の水圧を抜くため水、お湯を排出します。抜いたら蛇口を閉じます。
混合水栓の水側、お湯側の止水栓を閉じます(止水栓の位置は冒頭のシャワー付混合水栓本体部のイラストを参照してください)。
混合水栓本体を取付脚に固定しているナットをモンキーレンチで緩め、本体を外します。
本体を外したら逆止弁を取り出します。
逆止弁が本体に固着していたため指でつかんで取り出すことはできませんでした。
たまたま写真のような工具(スナップリングプライヤー)を持っていたので、これを利用し何とか取り出すことが出来ました。
外した逆止弁が次の写真です。水側にくらべてお湯側の方が茶色くなっています。
逆止弁はバネで閉じる仕組みになっているようですが、バネに異常は無いようです。
お湯側のパッキンは固着が激しくボロボロでしたが、マイナスドライバーで外せました。
外した逆止弁を分解したのが次の写真です。
お湯側の外した逆止弁と混合水栓本体内部にサビのかたまりのようなものが見られます。この異物が弁が完全に閉じるのを妨げていたと思われます。
混合水栓内部に溜まった異物をピンセットを使ったり、入り口を下にしてトントン軽く叩いたりして取り除けるだけ取り除きます。
新しい逆止弁を挿入します。
混合水栓を元に戻す
新品の逆止弁にパッキンが同梱されているので、これを取付脚にセットします。
混合水栓本体を取付脚にセットし、ナットを手で締まるところまでクルクル回し仮止めします。モンキーレンチで本締めします。パッキンがついているのでほどほどに締めました。
取り付けが完了したので水道の元栓、給湯器の元栓を開けるわけですが、安全のため片方ずつ行いました。まず水道の元栓を開けます。混合水栓の取付脚付近から水が漏れていないか確認し、漏れていなければ水側の止水栓を徐々に緩め、流量がある程度のところに達したら緩めるのをやめます。
次にお湯側の元栓を開けるわけですが、この時の手順が給湯器の取説に書かれていると思いますので、それに従ってください。
水側と同様にお湯が漏れていないか確認し、漏れていなければお湯側の止水栓を徐々に緩め、流量がある程度のところに達したら緩めるのをやめます。
水、お湯の最終的な流量調整は混合水栓の取説を参照してください。手元に取説がない場合はメーカーのお客様サポートページなどから品番で検索すれば閲覧可能です。
おわりに
シャワー付き混合水栓の逆止弁を今回初めて交換しましたが、思っていたより簡単でした。ただ、固着した逆止弁を外すには工夫が必要です。無理だと感じたら取付店、販売店、メーカーなどに依頼してください。どちらにしても定期的に交換が必要です。もしもの時に自分で出来たら安心感が違うと思います。