自分自身1年に2回ほどタイヤ交換(ノーマル⇄スタッドレス)をしますが、今までタイヤをクルマに装着する前に単体で空気を入れていました。
空気入れは自転車のポンプ(高圧タイプ)を使用し、既定値よりやや高めに入れた後エアゲージで確認しながら徐々に空気を抜いて規定値に合わせていくというやり方です。
タイヤをクルマに装着しても単体でも空気圧は変わらないだろうと何気に思っていましたが、実際に確認したことはありませんでした。
ネットで調べてみるより実際に自分で確かめてみたほうが確実だと思い、冬も終わりスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換する機会が訪れたので確かめてみようと思います。
確認を行ったクルマは”トヨタ パッソ M700系”、タイヤサイズは”165/65R 14”で、空気圧の規定値は取説の仕様欄によると”250kPa(2.5kg/cm2)”となっています。運転席のドアを開けたところのステッカーにも記載されています。

”250kPa(2.5kg/cm2)”と記載されていますが、正確には1kPa=0.0101972kg/cm2(1kg/cm2=98.066kPa)のようです。
スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換するので、ノーマルタイヤについて空気圧の違いを調べてみたいと思います。
タイヤを交換する当日の早朝とりあえずタイヤに空気を入れて既定値の250kPaに調整しておき、その日の午後タイヤを交換しようとしたところ空気圧がおよそ10kPa(正確な数値ではありません)高くなっており、もしかしたら外気温の上昇が影響しているかもしれないと思い、なるべくタイヤ装着前後の時間が空かないようにするため以下の方法で空気圧を測定することにしました。
クルマをジャッキアップしてタイヤを装着し、ジャッキを下さずそのまま空気圧を測り、その後ジャッキを下し再度測定する。
この方法なら時間の経過による外気温の変化はほぼ関係なくなります。

空気圧の測定に使用したのは以下のようなエアーゲージです。

測定値で針がストップし、リセットボタンで測定値を”0”に戻すことが出来るようになっています。
結果は以下の通りです。
タイヤの位置 | ジャッキアップ時の空気圧(kPa) | ジャッキダウン時の空気圧(kPa) |
---|---|---|
フロント右側 | 260 | 262 |
フロント左側 | 258 | 258 |
リア右側 | 260 | 259 |
リア左側 | 262 | 261 |
上記の結果を見る限り、ジャッキアップ時とジャッキダウン時、つまりタイヤ装着時とタイヤ単体時で空気圧は変わらないということになりました。
なお、空気圧測定に関して経験したことのある方はわかると思いますが、エアーゲージの口金をタイヤのバルブに当てるとき空気がプシュとかスッとかいった感じでわずかに抜けます。
下手をするとプシューーーという感じで結構抜けてしまうことがあります。慣れている人はコツを掴んでおられるとは思いますが、自分の場合このようになることがあります。
その場合は再度空気を入れて、測定をやり直しています。
結果ではジャッキダウン時の方が空気圧がわずかに低くなっている場合がありますが、何度かやり直しジャッキダウン時の測定でほぼ空気が抜けなかったときの記録を表に記載しています。
また、測定に使用したエアーゲージは一般ユーザー向けの製品だと思われますので、エアーゲージ自体の測定誤差等もあるかも知れません。
以上は、あくまでも個人レベルで測定した結果であって、タイヤサイズ、クルマの重量、測定環境などの条件の違いで結果が異なるかも知れません。
おわりに
今回、タイヤをクルマに装着したときと外したときを、タイヤをジャッキアップしたときとジャッキダウンしたときという形で調べてみましたが、結果的には使用したエアーゲージで明確な違いは認められませんでした。
それよりも気温の上昇による空気圧の上昇の方が顕著でした。
気温による空気圧の変化や自然に空気が抜けていくことを考慮すると、若干(10kPaぐらい)高めに入れておいたほうがいいのかも知れませんが、自己の判断でお願いします。
今までタイヤ交換の際、タイヤに空気を入れてからタイヤを装着していましたが、今後もこの手順で行おうと思います。
個人的にはこのほうが何となく効率がいいように思いますが、実際のところは変わらないかも知れません。
とにかく長年の疑問が一つ解決し、すっきりしました。