高速メモリーに交換してフレームレートは変わるのか検証?(エントリークラスのゲーミングPCの場合)

ハイエンドゲーミングPCの場合、より高速なメモリーを使うことでゲームのフレームレート向上が見られるようですが、エントリークラスのゲーミングPCの場合はどうなのでしょうか?

自分のPCが後者に該当するので(ひいき目に見てもミドルロークラス)、実際どうなのかと思い検証してみました。

ハイエンドマシンでの検証はこちら↓の記事を参考にしました(AKIBA PC Hotline!のページにジャンプします)。

”高速メモリを使うとゲーム性能は上がる?大作7タイトルでメモリ使用量と速度の影響を調べてみた”

検証に使用したPCの主なスペックは下記の通りです。

  • マザーボード:ASUS ROG STRIX B550-F GAMING
  • CPU:AMD Ryzen 5 5600X
  • グラフィックカード:ASUS Dual GeForce RTX3050 OC(VRAM8GB)
  • OS:Windows11 HOME(SSD: Crucial MX500 250GBにインストール)
  • HDD:Western Digital WD20EZAZ 2TB (ゲームインストール用)
  • 電源:SUPER FLOWER LEADEX V GOLD 650W
  • メインメモリー(交換前):DDR4-2400 288pin DIMM 8GBx2枚組 CL15
  • メインメモリー(交換後):DDR4-3200 288pin DIMM 8GBx2枚組 CL22

メモリー交換後はUEFIにてメモリークロックを手動でDDR4-3200MHzに設定しています。

検証に使用したPCゲームは以下の通りです(ゲーム付属のベンチマークまたはベンチマーク単体で検証)。解像度はFullHD(1920×1080)、測定は各1回。

*ドライバーのバージョンは516.59

NVIDIA DLSS対応タイトル

  • SHADOW OF THE TOMB RAIDER
  • HORIZON ZERO DAWN
  • Cyberpunk 2077
  • Red Dead Redemption 2

NVIDIA DLSS非対応タイトル

  • Assassin’s Creed Valhalla
  • THE DIVISION 2
  • GHOST RECON BREAKPOINT
  • Far Cry 6
  • FINAL FANTASY XIV 暁月の終焉(ベンチマーク単体)

いきなりですが、結果から言うと”全く変わらない”~”ほとんど変わらない”という残念なことになりました。

以下がその詳細です(各画像はベンチマークの一場面をスクリーンショットしたもの、ただし測定時とは別に撮影)。

SHDOW OF THE TOMB RAIDER
DLSSモード平均FPS
DDR4-2400DDR4-3200
OFF8484
パフォーマンス123123
クオリティ103103
グラフィックスAPI:DirectX 12 グラフィックプリセット:最高
HORIZON ZERO DAWN
DLSSモード平均FPS
DDR4-2400DDR4-3200
OFF6868
パフォーマンス優先100104
画質優先8989
グラフィックスAPI:DirectX12 グラフィックプリセット:最高画質
Cyberpunk 2077
DLSS
モード
平均FPS
DDR4-2400DDR4-3200
OFF47.3447.76
パフォーマンス77.2377.22
クオリティ58.6059.07
グラフィックスAPI:DirectX12 グラフィックプリセット:ウルトラ(DLSSをOFF以外にするとカスタムになる)
Red Dead Redemption 2
DLSS
モード
平均FPS
DDR4-2400DDR4-3200
OFF50.2248.46
パフォーマンス53.3453.12
クオリティ49.9549.82
グラフィックスAPI:vulkan グラフィックプリセット:画質優先
Assassin's Creed Valhalla
平均FPS
DDR4-2400DDR4-3200
5555
グラフィックスAPI:DirectX12 グラフィックプリセット:最高
THE DIVISION 2
平均FPS
DDR4-2400DDR4-3200
7473
グラフィックスAPI:DirectX12 グラフィックプリセット:ウルトラ(V-syncをoffにするとカスタムになる)
GHOST RECON BREAKPOINT
平均FPS
DDR4-2400DDR4-3200
8486
グラフィックスAPI:vulkan グラフィックプリセット:ウルトラ
Far Cry 6
平均FPS
DDR4-2400DDR4-3200
8486
グラフィックスAPI:DirectX12 グラフィックプリセット:最高
FINAL FANTASY XIV 暁月の終焉
スコア
DDR4-2400DDR4-3200
16421(非常に快適)16614(非常に快適)
グラフィックスAPI:DirectX11 グラフィックプリセット:最高品質

以上の結果から判断すると、自分のPCにおいてはメインメモリーをDDR4-2400からDDR4-3200に変更してもフレームレートはほとんど変わらないと言わざるを得ませんが、各ゲームタイトルにおいて”グラフィックプリセット”を最も高い設定(”最高”、”ウルトラなど”)にしていたため全体的に低フレームレートでの検証になってしまっていたためかも知れません。

グラフィックプリセットを低くしてなるべく高フレームレートで検証したら違う結果になった可能性がありますが、グラフィックカードがRTX3050なので厳しいかも知れません。

おわりに

あくまでも自分のPC環境においてですが、メインメモリーを高速化(DDR4-2400→DDR4-3200)しても、高いグラフィック設定(平均フレームレート100FPS以下)だとフレームレートの向上は見られませんでした。

個人的見解ですが、フレームレート60FPS付近でゲームプレイする場合は高速メモリーにこだわる必要はないと思います。

ハイエンドマシンの様にはいかないようですが、疑問が解消しただけでも成果があったように思います。

今後もパーツ交換でハイエンドマシン化する予定はないので、今よりフレームレートを上げる必要が生じた場合、素直にミドルクラス以上のグラフィックカードに交換しようと思います。

この記事を書いている人
ひとっさん

日々の暮らしや趣味を楽しむ中で行ったことで、役立ちそうなことやヒントになりそうなことを記事にしています。
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