スマートフォンのナビアプリをクルマで使いたいため、オーディオメインユニットをディスプレイオーディオに交換しました。
カーナビ単体かディスプレイオーディオかで悩みましたが予算的に後者に決定しました。取り付けたディスプレイオーディオはパイオニア(CARROZZERIA)DMH-SZ500です。
せっかく取り付けるならバックカメラ(パイオニア ND-BC9)も取り付けることにしました。バックカメラの映像をディスプレイに映すことが出来るからです。
バックカメラの取り付けについては、以下の記事を参考にしてください。
ディスプレイオーディオを取り付けた時の模様を掲載していますので参考にしていただけたら幸いです。
なお、取り外したオーディオメインユニットは純正品ではありません。パイオニア(CARROZZERIA)DEH-6600です。また、スピーカーはフロントL、Rの2スピーカーでリアスピーカーは接続していません。
取り付け手順
最初に安全のためバッテリーのマイナス端子を外しておきます。

運転席に戻り、センターパネルを外します。
内張りはがしを使用しなくても手で少しずつ引っ張れば外せると思います。

ハザードランプのカプラーが接続されているので、これを外します。

オーディオメインユニトを車両に取り付けているブラケットのねじ4本を外します。

使用していたオーディオメインユニットを取り出します。

オーディオメインユニットの裏側に接続されているケーブルを外します(電源コード、アンテナコード、マイクコード)。
電源コードとマイクコードはDEH-6600に同梱されていたもので、アンテナコードは車両側からきています。

オーディオメインニットの両側に取り付けてあるオーディオ取付け用ブラケットを外します。車両購入時オーディオレスで購入しているため、このブラケットはDEH-6600を取り付ける際に購入したものです(単体購入ではなく取付キットとして購入)。

外したブラケットをディスプレイオーディオ本体に付け替えます。
このとき写真のようにワイドパネル(オーディオ取付けスペースの左右の隙間を埋めるためのパネル)がディスプレイオーディオにねじ止めできないため、別途ねじとナットを購入し、写真のように止める必要があります(写真は左側、右側も同様です)。

電源コードはオーディオハーネス10Pに繋がっていますが、これを外しDMH−SZ500に同梱の電源コードに繋ぎ替えます(オーディオハーネス10Pと車両側オーディオコネクターの接続はそのままです)。
オーディオハーネス10Pは、市販のオーディオユニットを取り付ける際に必要で、車両側オーディオコネクターとオーディオユニットの電源コードの間に接続していたものです(車両に応じたオーディオハーネスが必要です)。
各配線ケーブルをセンターパネルを外した場所に通しておきます。

各ケーブルの取り回しは以下の様に行っています。
●ラジオアンテナケーブル:車両本体からきているアンテナプラグを旧オーディオメインユニットから付け替える
●GPSアンテナ:ダッシュボードの上左側に取り付け(詳しい取り付け場所は取説にしたがってください)、ケーブルは左側のAピラーカバー下側→グローブボックス裏→ディスプレイオーディオへ(Aピラーカバーの外し方は下の記事を参考にしてください)
●マイク:運転席のサンバイザーにハンズフリー用マイクを取り付け(旧オーディオユニットと同じマイクだと思われますが、ディスプレイオーディオに同梱のマイクに交換しています)、ケーブルは右側のAピラーカバー内→ハンドル裏の空間→ディスプレイオーディへ
●AVケーブル:バックカメラ(ND-BC9)に同梱の”RCA映像出力/電源ケーブル”をドアの上部(ドアではなく車両側)に隠しながら左側のAピラーカバー内→グローブボックス裏で接続→ディスプレイオーディオへ
●電源コード:旧オーディオメインユニットで使用していたオーディオハーネス10P(トヨタ用)と車両側5P純正コネクター(パーキング信号、車速信号、BACK信号用)に接続しディスプレイオーディオへ
●USBケーブル:ディスプレイオーディオに同梱のUSBケーブルは使用せず、別途購入したUSBケーブルをアクセサリーソケット横のスイッチホールから通しディスプレイオーディオへ(下の記事を参考にしてください)
全体のシステム接続イメージは以下の図のようになります(使用していない電線は省略しています)。オーディオハーネス10Pと電源コードはギボシ端子で接続しますが、嵌り具合いが固めなので確実に接続してください。

上記の内”車両側5P純正コネクター”にディスプレイオーディオに同梱の電源コードのパーキング信号、車速信号、BACK信号の電線を接続する際は、ギボシ端子ではなくエレクトロタップを使って接続する仕様になっていたため別途”車速配線カプラー(エーモン製品番2085)”を購入し、これを車両側の5P純正コネクターに繋ぎ、車速配線カプラーの電線と電源コードのパーキング信号、車速信号、BACK信号の電線をエレクトロタップで接続することにしました。そうすれば万が一失敗しても車両側5P純正コネクターの電線を傷つけてしまうことが無いと思ったからです。

エレクトロタップとは下の写真のようなものです。使用する電線の太さに応じたものを使いますが、これがなかなか奥が深く理解するのが難しいです。詳しくは製品の取説、注意事項を確認してください。

なお、今回取り付けるディスプレイオーディオ(DMH-SZ500)の場合パーキング信号とBACK信号の電線にははじめからエレクトロタップ(赤色)が取り付けてありますが、車速信号の電線にはエレクトロタップが取り付けてなく、この電線に適合したエレクトロタップを購入するか他の方法で接続するか選択しなければなりません。
他の方法としては、①ギボシ端子で接続する②スプライス端子で接続する の2つを検討しましたが諦めました。理由は①の場合電源コードからきている車速信号の電線が取説によると AVS 0.3sq/AWG22 となっており、ギボシ端子の適合範囲(0.5~2sq)より細いためです。②の場合接続した端子部に絶縁のため熱収縮チューブをつけますが、ヒートガンを持っていないため、持っていたとしてもそれを使うための電源が取れない場所に駐車場があるためです。また、①②とも圧着ペンチが必要なので、1カ所の圧着のために新たに購入するのも金銭的にもったいないと思ったからです。
また、車速配線カプラーの線径(単純に外径だけではなく芯線断面積が何sqか)がわからないと本当にこの赤色エレクトロタップに繋いでいいものか疑問に思うところです。ここからは自己責任ですが、車速配線カプラーの各電線にはギボシ端子が取り付けてあります。ということは0.5sq以上であると言えます。また、エーモン社の”配線コード一覧表”(Webサイトのサポートページよりpdfをダウンロードしたもの)によると電線の絶縁体仕上り外径(被覆込みの太さ)は、0.5sqの場合2.0~2.1mm、0.75sqの場合2.2~2.3mm、それより太い1.25sqの場合2.8~2.9mmとなっていました。したがって外径が2.0mmから2.3mmであれば赤色のエレクトロタップで問題ないと思われます(赤色のエレクトロタップの適合範囲は0.5sq~0.85sqのため)。

実際にノギスで測ってみたところ1.8mmでした(ノギスを挟む強さによる誤差あり)。2.0mmなら問題なかったのですが、それより細かったので自己責任で判断するしかありません。先ほどの配線一覧表では0.3sqの場合は仕上り外径1.6~1.7mmとなっていたため、また、ギボシ端子が取り付けてあることで0.5sqと判断しました。したがって、パーキング信号、バック信号は赤色のエレクトロタップ(最初から電源コードについているもの)を使用しました。
ただし、電源コードの車速信号の電線は0.3sqのため赤色のエレクトロタップでは適合していません。実はこのことを理解するまで赤色のエレクトロタップで接続し問題なく使用していました(約8ヶ月)。この記事を作成するに際に気付いたので本来の適合したエレクトロタップに交換しました。
車速信号の電線は電源コード側が0.3sq、車速配線カプラー側が0.5sq(表記されていないので自己判断です)なので両者の線径が異なるため”異線径配線コネクター”(エーモン製品番3332)で接続しました。
取り付け方は以下の通りです。
車速配線カプラーの車速信号の電線をエレクトロタップ(エーモン製 異線径配線コネクター品番3332)の分岐元側(適合コードサイズ:AV(S)0.5~0.85sq側)横の溝に写真の様に這わせます。

電線を這わせた側を折りたたみプライヤーで確実に挟み固定します。

反対側の溝(適合コードサイズ:AV(S)0.2~0.5sq側)にはストッパーが付いています。このストッパーまで電源コードの車速信号の電線の先端を突き当てます。

同様に折りたたみプライヤーで確実に挟み固定します。

パーキング信号、バック信号の赤色のエレクトロタップ(電源コードに最初から取り付けてあるもの)も同じ要領で各信号の電線を接続します。

車速配線カプラーの接続は以下の図のようになります。自分が購入した製品(エーモン製)の場合、バック信号(紫/白の電線)がトヨタ車用(T-BACK)とスズキ車用(S-BACK)の2本ありますが、ここでは車がパッソなのでトヨタ車用(T-BACK)に接続します(各電線のギボシ端子は使用しません)。

各ケーブルをディスプレイオーディオの裏に接続します。

すべての配線の接続が完了したらディスプレイオーディオを車両に取り付けます。オーディオハーネス10Pのアース端子はオーディオ取付け用ブラケットと一緒に留め、電源コードのアース端子はオーディオ取り付け用ブラケットを車体に固定するねじと一緒に留めています(反対側に留めているのはドライブレコーダーのアース端子です)。後者の場合、車両側の金属部分が塗装(グレーの部分)してありますが、ねじ部(雌ねじ)は塗装が無いので車両側に導通しています。*取説によるとアース端子は最初に車体金属部分に固定するよう記載されています。
このときAM/FMアンテナコードとGPSアンテナコードを出来るだけ離さないとノイズにより受信感度が低下するようです。詳しくはディスプレイオーディオの取扱説明書を確認してください。


電源コードのアースについてですが念のために検電テスターで調べてみたところ、問題ありませんでした。
アース端子を検電テスターのワニ口クリップで挟み、テスターの先端を常時電源が通っているヒューズに当てたところLED(赤)が点灯しOKでした(この確認は一旦バッテリーのマイナス端子を取り付けて行っています)。


ディスプレイオーディオを確実に取り付け出来たら、最初に外したセンターパネルを元に戻します。ハザードランプのカプラーを繋ぐの忘れないように。
バッテリーのマイナス端子を確実に取り付け元に戻します。
アクセサリー電源をONにして動作を確認しOKならば完了です。
GPSアンテナ、車速信号、バック信号の接続状態は本体の画面より “Settings”→”システム設定”→”接続状態”で確認できます。
おわりに
ディスプレイオーディオとバックカメラの取り付けを同時に行ったため、取付完了までかなりの時間を要しました。
途中で疑問点や新たに購入するものが生じたのもその要因です。
この記事の作成にもかなりの時間を要しました。一部写真が不鮮明だったり、本来撮影すべき写真を撮り忘れていたりしていて申し訳ありません。なるべくわかりやすく解説したつもりです。取り付けの参考になればうれしいです。
肝心のナビとしての使い勝手ですが、ナビ初心者の自分でもこれで十分だと思いました。しかし、ごく稀に”接続が切れる”ことがあります。モバイル通信によるものかBluetoothによるものかわかりませんが、そんなときは冷静に一旦車を安全な場所に止めて再接続しなければなりません。自然に再接続することもありますが、理解した上で使用する必要がありそうです。


