クルマを点検してもらったとき、エアコンフィルターが汚れていますよと言われた事はないでしょうか。
点検時の整備の見積もりによると(2023年2月時点)フィルターの部品代は3,300円(税込)でした。
交換頻度が高い部品なので、ネットショップなどで好みの物を選べば純正品より安く購入出来て出費を抑えることができます。
パッソ(M700系)のエアコンフィルターの交換はとても簡単、グローブボックスとフィルターカバーを外すだけ、工具も要りません(ほかのクルマも同様だと思います)ので、自分で交換してみるのもいいと思います(クルマの取扱説明書にも交換方法が記載されています)。
パッソの取扱説明書によると、エアコンフィルターの交換頻度は走行距離20,000km(粉塵の多いところなどでは10,000km)または1年毎となっています。
交換しないとエアコンの風量が減少したり、エアコンの効きが弱くなったりします。
その車に適合したフィルターを購入するためには、クルマの型式(車両型式)を確認しておく必要があります。
車名と年式でも特定できますが、型式で特定する方が確実です。
この型式は車検証に記載されているので簡単に確認することが出来ます。またエンジンルーム内などに取り付けられている金属プレート(コーションプレートと呼ぶらしいです)にも記されています。
このクルマ(パッソ4WD)の場合5BA-M710Aと車検証に記載されていました。
このうち先頭3文字は、自動車排ガス規制等を表す識別記号なので”ー”(ハイフン)の右側の記号が車両を特定する部分になります(M710Aの部分)。
2WDだとこの部分の型式がM700AなのでM700AとM710AをM700系と呼びます。
なお、エアコンフィルター純正品と市販品との性能比較は個人レベルでは不可能なので、そこは自己責任になることをご承知下さい。
交換手順
交換手順は以下の通りです。
- グローブボックス取り外し
- フィルターカバー取り外し
- 古くなったエアコンフィルター取り外し
- 新しいエアコンフィルター取り付け
- フィルターカバー取り付け
- グローブボックス取り付け
それでは手順に従い作業していきます。
1.グローブボックス取り外し
グローブボックス上部のツメ(グローブボックスを開けたときストッパーになる部分)を片方ずつ左右とも外す。この時グローブボックス側面を内側に押しながらツメを外します(やや力が要ります)。
グローブボックス下側のツメ(開け閉めするとき支点になる部分)を外します(特に嵌っているような感じはなく乗っているだけのようです)。
2.フィルターカバー取り外し
グローブボックスを外すとフィルターカバーが現われます。
写真の様にフィルターカバー左側のツメをつまみロックを解除し、そのまま少し手前に出します。
フィルターカバー右側は横方向に差し込んであるので、左方向にスライドさせ取り外します。
3.古くなったエアコンフィルター取り外し
挿し込んであるだけなので、そのまま手前に引き出し取り外します。
フィルターは交換タイプのため、水洗いや清掃をして使うことは出来ません。
4.新しいエアコンフィルター取り付け
新しいフィルターを挿し込みます。この時フィルターの上下の向きに注意してください。
5.フィルターカバー取り付け
外したときの逆の手順で取り付けます。
6.グローブボックス取り付け
これも逆の手順で取り付けます。
以上でエアコンフィルター交換完了です!難しくはないですね。
今回取り付けたフィルターは以下の商品です。
おわりに
パッソ(M700系)のエアコンフィルターの交換は上記の通り簡単です。
エアコンフィルターの交換を自分自身でやったことがないという人は、そもそもエアコンフィルターがどこにあるのかわからないという場合が多いのではないでしょうか。
車の取扱説明書にも記載されていますので一度確認してみてください。交換方法も記載されていますので、注意事項を守ればユーザー自身が交換しても特に問題はないと思われます。
グローブボックスの取り外しは、ドライブレコーダーやカーオーディオなどの取り付け時にも必要な場合(ケーブルの取り回し、ヒューズからの電源の取り出しなど・・・この車の場合)があるので経験しておくと役立ちます。